2017年製 白いボディに白いノブ MXR筐体 青LED サイドジャック トゥルーバイパス
DCジャックはインジャックサイド 9V駆動 赤いプリント基板 スルーホール構成パワーアンプICのJRC 386Dを使用しています。高ゲイン増幅設計で主に小型アンプやヘッドフォンアンプなどに使用されるICです。基板にはこれといって記載はありませんがドライブ部分のポットのリファレンスが100K?となっています。これは別の機種を製造するときに、基板を流用したときに変更する可能性があるためあえてこのような表記となっていると思われます。使用しているポットの値はVOLUME『B100K』TONE『B50K』DRIVE『B100K』となっており、ドライブポットは表記の100Kと合致しています。半田面を見るとボリュームポットとスイッチにコンデンサが追加されています。入出力を調整し高域とノイズを抑えています。
本機はLOVEPEDALが販売するプレキシ・マーシャル系「Purple Plexi」シリーズのゲインを抑え、レンジとダイナミクスを増加させたPurple Plexi SEというバリエーションの一つです。過去に販売されていた、MXRより一回り大きい1590N1サイズの白いPurple Plexiと同じ調整がされているようですが、本機ではあえてカーボン抵抗を採用するなどコンポーネントには違いがあるようです。
Purple PlexiはLOVEPEDALが得意とするシリーズの一つで、100、800、SEなどで現在では筐体サイズやスイッチ、ノブの違いなど様々な仕様違いが混在していますが、共通しているのはLM386系統を使用した、ゲイン可変域が狭いディストーションです。他社では昔、少しだけ流行ったKrank Distortus MaximusやEarthQuaker Devices Acapulco Goldなんかにも使われています。
売却済みですが、Purple Plexiはソフトスイッチで作られたものを所持していました。ゲインが下がらないのと、高域が強めでちょっと使いにくい印象があったのは覚えがあります。メーカーの説明だけ読むとその辺りを改善して使いやすくしたように見えます。SEの意味は調べてみましたが、正確な由来は出てきませんでした。Special Editionはちょっと安直すぎるかなとも思います。ローゲイン設定なためPlexiアンプで例えると、初期のJTMに寄せた調整も言えます。
コントロールはボリューム、トーン、ドライブの三つ。
ボリュームは、全て12時地点だと音量は高めです。私の環境では9時の地点がユニティゲインとなりました。ドライブを最小まで絞り、ボリュームを最大まで上げると原音より音量は稼げています。完全なクリーントーンまでは行きませんが、僅かに歪んだローゲインオーバードライブサウンドで、ピッキングダイナミクスに追従してきます。強く弾いたり、3音のパワーコードを弾くとしっかりと歪んでいます。過去に使用したPurple Plexiではもっと歪んでいた覚えがあるのですが、この辺りはSEならではの調整が入っている結果と思われます。
トーンは高域をカットするための調整で、左に回すほどカットされます。歪みの質にも影響があり、左に回すと奥まった中にジャリっとしたキメ細かさが出てきます。逆に高域をオープンにするため右に回すと、歪みが荒くブライトな音へと変化します。このノブは左右に極端に回しすぎるとサーっというホワイトノイズが気になります。最大値より少し抑え気味な設定が良さそうです。
ドライブは歪みの調整です。過去のPurple Plexiと比べて、可変幅がローゲイン側に広がった印象を受けました。最大まで歪ませてもディストーションとしては範疇には入りますが、ハイゲインには全然足りていない歪み量です。三つ全てのノブを最大にしてもハウリングなどが起こらず、LM386を使用していながらも安定した設計となっています。ただし、私の環境では、ドライブを最大にした時だけラジオ(電波)を拾いやすいのが注意点です。
ギターボリュームへの追従性も良いと思います。ゲイン最大付近のしっかり歪ませた状態でも、ボリュームを絞れば歪みのコントロールは容易です。中高域にフォーカスされているローゲインオーバードライブに早変わりします。ローゲイン版Purple Plexiはその宣伝通り正しく、歪みが抑えられてもマーシャル系として納得できる歪みを再現できていると私は感じました。ただし、JCM900を期待するとちょっと肩透かしを食らうかもしれません。設定にもよりますがそこまでハイゲインではなく、60~80年代くらいのサウンドに聞こえます。現代的なギターロックでも、ちょっとしたノスタルジーを感じさせるオーバードライブ/ディストーションとして十分使っていけると思います
レギュラー商品ではないため、本機の生産は終了していると思われます。ですが、LOVEPEDALはスポット的に限定復刻をするので再販の可能性は高いと思われます。通常版Purple Plexiは現在もLOVEPEDALのHPで販売が確認できます。説明を読むと過去の1590N1筐体期より扱いやすくした改良が加えられているようです。また、名前こそPurple Plexiではありませんが、MarshallのSilver JubileeのサウンドにインスパイアされたとされるLOVEPEDAL JUBILEEも、内部はPurple Plexiの基板をそのまま使用していることもあり、Purple Plexiシリーズの一つとして数えられます。
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