2013年製 紫のスパークルフィニッシュ MXR筐体 高輝度青LED サイドジャック トゥルーバイパス
DCジャックはインジャックサイド 9V駆動 赤いプリント基板 内部表記 ASSY REV (B1) 04/02/2013 MMI13
本機はFOXX Tone Machineの回路をベースとしたオクターブファズです。元になったこのペダルは、外装にベルベット生地が貼られているユニークなデザインをしていて、コントロール類は全て側面に設置されています。ファズといえばFuzz Face、Tone Bender、Big Muffの派生が多く、Tone Machineをモチーフとしたペダルは限られていました。当時ではプラスチック製で低価格帯ながら評判が高かったのダンエレクトロ「French Toast」とハイエンドで堅牢な作りの「Fulltone Ultimate Octave」なくらいで、どちらも実際に使用していたことはあるのですが、最終的に私の嗜好からは外れる筐体でした。そんななかMXRの新作で発表された本機la machineは、縦型のMXRサイズという丁度良い大きさとカスタムショップ製なため、とても軽量な作りになっています。販売価格も手頃な価格だったのですぐに購入した覚えがあります。ちなみに、FOXX社と現在のダンエレクトロ社の経営者は同じSteve Ridinger(スティーブ・ライディンガー)氏です。
la machineは何故かフランス語で命名されています。Laはフランス語では女性名詞につく定冠詞ですが、おそらく元ネタのFOXX社から連想するFoxyからとって付けたんじゃないかと思います。Foxyはジミ・ヘンドリックスの『Foxy Lady』のように魅力的とか、当時のニュアンスで言えばイカしたとか、セクシーなといった意味になります。ちょっとミステリアスな名前に、スパークルの入った紫の塗装が映えて私はセンスが良いネーミングだと思います。
コントロールはアウトプット、トーン、ディストーションの三つ。オン時には赤いランプが点灯するオクターブスイッチがあります。
アウトプットの音量は全て12時地点では若干ユニティゲインより高めに感じました。11時くらいが適量でしょうか。ディストーションのゲインを最小まで絞った状態で、アウトプット最大でもユニティゲインと同程度の音量で出力はしますが、完全なクリーンにはなりません。オクターブスイッチをオンにした状態でもオクターブ音は乗りますがこちらも同じくらいの音量です。
トーンは12時をフラットに右へ回すと低域がカットされ高域が強調されます。左へ回すと低域が解放され高域が弱まり、最大まで左へ回すとかなりモコモコにこもってしまいます。このトーンの効きがla machineの音色を作る要のノブです。本機と比較したFulltone Ultimate Octave(Brightで比較しました、FatではTone Machineからかけ離れてしまうため)と違って基本的に低域が強く、音が分厚いです。トーンを右に低域をカットしていくと、高域のぎらつきと低域の締まった音になります。ブリッジミュートでパワーコードを刻んだ時の蒸気機関のような重厚な音が特徴的です。
ディストーションはゲインの調整なのですが、12時より右へゲインの増量を図っても変化はありますが、効きはあまり感じられません。逆に左へ回すと歪みが減少する代わりに、元々強い低中域が目立ってきて締まりのないぼやけた音になりがちです。歪みの音色はとにかく分厚さが強調されています。比較に使用したUltimate Octaveはもっとソリッドで切れ味があり、フルテン設定だとバチバチとアタック音が火花が飛ぶような歪み方をするのですが、la machineは低域が痩せないため太くも感じますが、人によっては少しもたついた印象を受けるかもしれません。
オクターブスイッチの効きはla machineの方が強く感じます。低域の太さにキンキンな1オクターブ音が乗るため、メタリックで分厚い音色が特徴的です。Tone Machine回路ではオクターブ音を付与した状態でトーン回路を通るため、トーン設定が高いと強烈な金切り音がでますがla machineでは豊かな低域が高域を受け止めるためトーンが高くても、まとまって聴こえます。
操作性は、暗い場所ではLEDが眩しく感じました。そのため下に設置されているノブのアウトプットとディストーションの文字が読みにくいです。丁度ブティックやMODでも高輝度青LEDを搭載するのが流行っていた時期ですし、カスタムショップラインというのもあって流行りに乗った感じでしょうか。オクターブスイッチはフットスイッチで切り替え可能なUltimate Octaveと比べると操作性はいまいちです、MXRの押しボタン式のスイッチは、誤って足で押さないようにするためか筐体左上についていることが多く、指で押さないと切り替えはできません。オリジナルTone Machineと同様な仕様なため、楽曲の中でここだけオクターブを追加したいという用途には向いていません。
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