Manlay Sound Baby Face(Si)

Manlay Sound Baby Face(Si)
Manlay Sound Baby Face(Si) 全体像

2011年製 ファズフェイスを模した赤いハンマートーン仕上げの1590N1サイズ筐体 ボトムに青色LED トップジャック仕様 トゥルーバイパス DCジャックは筐体左側 9V駆動 ユニバーサル基盤 内部に電池を包むためのスポンジが付属
シリコン製2N5088とBC550Cを組み合わせて使用。この組み合わせはManlay Soundの他のペダルでも採用されておりビルダーのお気に入りなのかもしれません。

見た目はよくあるファズフェイスを模したものですが、LEDがペダルの底に付いているのが特徴です。本来丸形のファズフェイスはツマミ側面にある通称涙マークと呼ばれるデザインから泣き顔に見えると言われますが、こちらは1590N1サイズを使用したことにより、涙が眉のような位置取りになって笑って見えることから、ベビーフェイスと名付けられた経緯があります。利便性の為後から追加されるようになったLEDですが、顔側にLEDが設置されるとベビーフェイスの印象か崩れてしまうことから敢えて底に付けたのではないかと推測します。

Manlay Soundはスペイン・バルセロナでRoman Gilローマン・ジル氏により作られている小規模ペダル会社です。ジミ・ヘンドリックス、エイドリアン・ブリュー、ミック・ロンソンなどのクラシックロックを研究してきた、ビンテージトーンの再現に力を入れているビルダーです。見た目にも拘りがあるビルダーで、筐体デザインを見れば何を目指して製作されたかが読み取りやすいです。こちらはArbiter Fuzz Faceシリコンバージョンのレプリカとなります。

コントロールはボリュームとファズ。内部トリマーはありません。

ボリュームはファズが最大でのユニティゲインは1時ごろ。そこまで音量が稼げるものでは無くこの性質は本家のファズフェイスと同じです。
ファズはシリコンファズらしい明るく、エッジの効いたトーン。ファズ最大だとかなり暴れます。ジミ・ヘンドリックスだとAxis: Bold As Love辺りに近い音が出ています。ボリュームの追従性はまずまずといった所でファズが高い設定の場合はボリュームもある程度稼いでおかないと奇麗なクリーンにはなりません。少しファズを控えた方が暴れが抑えられたうえ、コントロールもしやすいです。回路の性質上ノイズは拾いやすく電池駆動の方が安定します。これぞシリコンファズフェイスという音がします。

Manlay Sound Baby Face(Si) 内部基板

Manlay Soundを私は今まで、写真家Man Rayと同じようにマンレイと呼んでいましたが、今回レビューを書くにあたって調べたところ、マンライが正しいです。ローマン・ジル氏が幼少期に憧れた母親の中国人の友人、マンライ氏に由来します。
2026年現在、日本国内ではManlay Soundはアンブレラカンパニーが代理店を務めています。トーンベンダーに強い印象を前々から持っていましたが、現在はトーンベンダーを意識したオリジナル筐体デザインが増えています。Baby Faceもデザインは一新されています。本機は名前の由来となったあどけない面影が残るモデルとも言えます。