Area51 FUZZ

Area51 FUZZ

Area51 FUZZ 全体像

2008年製 白のみのシンプルなデザイン 1590N1サイズ筐体 サイドジャック 青LED トゥルーバイパス
DCジャックの位置は筐体上部 9V駆動 緑のプリント基板 筐体と同色の白いノブが二つ。
シリコン製のCentral Semiconductor製MPS6531を2石使用しています。あまり見かけない石ですが、調べるとPEAVEY製アンプのリペア等に使用するようなので、Area51がアンプのカスタマイズやリペアを行っていた場合そこから使用に至った可能性があります。パーツの構成からしてファズフェイス発展型です。

Area51は米国ミシガン州フリーモント市でDan Albrechtダン・アルブレヒト氏がオーナーを務める小規模ペダル会社です。宇宙人が関与している噂のあの有名なネバダ州Area51とは無関係だと思います。
同社は私の印象ですとワウのMODで名が知られたメーカーで、RMCやBUDDAやFULLTONEなどに次いで出てきた覚えがあります。持ち込みのMODのほか改造キットを販売していました。そんなメーカーから出てきたのがこのFUZZとだけ描かれたシンプルなペダルです。日本代理店はLEP INTERNATIONALで当時の宣伝には、安定したシリコントランジスタでゲルマニウムトランジスタの音を再現といった趣旨の内容でした。そんなことが可能なのか?という興味がありこの個体は海外から買いました。当時は今以上に人気があり、正規品は売り切れが多発していたようです。

コントロールはレベルとファズの二つ。

ユニティゲインの位置はファズのレベルに比例して上がっていきます。ファズ全開でしたらレベル10時頃、ファズが3時頃でしたらレベル12時が大体の位置になります。ファズの歪ませる度合いにもよりますが十分な音量が稼げます。
ファズのツマミは、3時以降から急に歪みだします。ウォームでゲルマファズ感のあるムームーした特徴があるのですが、明度がしっかりしておりクリアに感じられます。相反する特性が同時に感じられ、ゲルマが再現できているとても洗練されたシリコンファズです。ギター側のボリュームに対する追従性もよく、ペダル側のレベルを上げすぎなくても鈴鳴りが可能です。ペダル歪ませて使っても、ギターボリューム側でクランチ辺りまで絞っても、全体的にキレがあってまとまっています。

このペダルは内部にトーントリマー、もしくはバイアスがあると説明があるのですが、私の個体は初期型で内部トリマーに簡単にはアクセスはできない作りになっています。音を作りこみたい方は同じ筐体でも、内部の青いトリマーにアクセス可能な作りになっているかを確認すると良いです。温度変化に強いシリコン製ですし、元々の調整も素晴らしいので、私は無くても問題ありません。初期型は本機のようにFUZZのフォントに気泡が入っておりプクプクしています。そのような特徴がある場合は内部トリマーが表に付いていない可能性が高いです。

Area51 FUZZ MPS6531

Area51はやはりワウの評価があまりにも高く、海外ですらArea51といえばワウの話題ばかりでその他のペダルのレビューはとても少なく影が薄いです。このペダルが作られてからの数十年でファズフェイス系全体としても、片隅に追いやられてしまった若干不遇なペダルだと思いますが、改めて使ってみると、これほどゲルマに近いシリコンファズは他に無いですし、ゲルマ・シリコンの括りを別としてもファズとして素晴らしい完成度だと再認識できました。

現在ではハンマートーン筐体にバイアスノブを追加し、9~18Vで駆動可能になったモデルが出ています。使い方の幅はさらに増えて怪物扱いされています。本機の白いシンプルな筐体は中古でしか見かけることは無くなったため生産終了した可能性があります。内部コンポーネントも数十年の月日で若干は変更がありそうです。