2010年製 抹茶色のMXRサイズ筐体に白LED EQDがまだサイドジャックが主流でした。
DCジャックはギタージャック側のサイド 当時はまだ珍しい9~18Vのセンターマイナス仕様。
金属被膜抵抗のみを使用したプリント基板にトランジスタ2石のディスクリート回路。
シルクスクリーンされた芋虫は同時期にEQDから発売されたモナーク(オオカバマダラ)の幼虫です。
日本ではあまり人気が無いですが英国では勲章まで授与されたジェスロ・タル、71年までロビン・トロワーが在籍していたプロコル・ハルム。往年の名プレイヤー特集など稀に取り上げられるアルヴィン・リーのテン・イヤーズ・アフター、75年からクリサリスと契約したロリー・ギャラガーが所属していました。
クリサリスは蛹という意味を持ちますが、EQDの当時の説明書によると70年台ロックのレコードから聞こえてくる音を再現することをコンセプトに作られました。
70年代でクリサリスと関連付けられるのは、ブリティッシュロック全盛期において存在したレコードレーベルChrysalis Recordsがあります。
日本ではあまり人気が無いですが英国では勲章まで授与されたジェスロ・タル、71年までロビン・トロワーが在籍していたプロコル・ハルム。往年の名プレイヤー特集など稀に取り上げられるアルヴィン・リーのテン・イヤーズ・アフター、75年からクリサリスと契約したロリー・ギャラガーが所属していました。
彼らの当時使っていた機材には一貫性がありませんが、このペダルは特定のアンプを狙って作ったわけではなく、70年代風の音が出せますに留めています。
国内ではマーケティングのため当時代理店により70年代ロックといえばで引き合いに出されたのがレッドツェッペリンです。クリサリスレコードに所属していた日本では通好みのプレイヤーより圧倒的に知名度を誇ります。EQDでは厳密に特定のアンプの音を狙ったと明記しませんでしたが、国内ではSupro系として売り込まれました。ちなみにジミー・ペイジがSuproを多く使ったとされるレコードⅠとⅡは69年に発表され、70年代のツェッペリンはハードロック路線のサウンドに向かっていました。71年発表の天国の階段ではソロをSuproで録音したとされていますが、ペイジ自身も覚えておらず曖昧で、海外でも実際にSuproを使ったかどうかで度々議論になっています。
コントロールはドライブ、トーン、レベルの三つ
ドライブによる歪み方は不自然な硬い感じはなく、ミッドによった粗めの音で、ブルースロックくらいならこれ単体で使えます。70年代のロックのレコードの音を箱に詰め込んだという説明はとてもいい表現だと思います。ハードロックは難しいです。歪の質が合っていません。ジェスロ・タルのアクアラングやテン・イヤーズ・アフターの70年代前半のアルバムが好きな人には向いています。70年代の括りを外せばサイケデリックとか小・中型アンプを無理やりブーストさせて歪を作っていた時代の音です。ドライブを左に回し切っても、完全なクリーンにはなりません。
トーンはハイカット式で左に回すにつれ高音域をカットします。シングルコイルで最大まで回してもそこまで高域が耳障りなものでもないので自分の機材や好みに合わせて引き算して使うとよろしいと思います。
レベルは9時だと原音より若干低めです。説明書にあるように10時くらいからスタートして12時でも大きく、ここからさらに右に回していけますのでかなりの音量が稼げます。
EQDのおすすめはゲインを絞り、アンプに歪みを足すブースターとしての使い方で、音量はかなり稼げるので向いていると思います。ロリー・ギャラガーはAC30+レンジマスターやベースマンにHawk II Tonal Expanderを合わせて使っていました。どちらもトレブルブースターとして使っていましたので、ハイカット回路を持つ本機は別物です。ゲルマもオペアンプも使っていないディスクリート回路でTonal Expanderに類似点があるとすれば18Vに対応しているくらいでしょうか。
Suproというセールストークに乗ってLed Zeppelin Iを期待して買うのはやめておいた方がいいです。本機はSuproをコンセプトに作られたものではないからです。また本件で70年代当時のクリサリスレコードに所属していた著名人の名前を上げてきましたが、厳密にEQDが彼らの音がすると明記したことはありません。
探しましたが70年代のアンプとレコードの音をペダルに詰め込んだという記載しかありませんでした。
当時後発でEQDから発売されたノブが一つだけ付いたSpeaker Crankerに似ていた覚えがありますがそちらは既に手元に無いので今からの比較はできませんが、現行で販売されているアップデート版のSpecial Crankerと役割が似ており、そのためなのか現在2025年まで本機は一度も復刻されておりません。


