DCジャックはインジャックのサイド 9~18Vのセンターマイナス仕様。
FETベースのディスクリート回路で設計され、金属皮膜抵抗を多く使ったプリント基板 内部表記Rev1
当時の説明書には、蝶の色(ヒント:オレンジ)のヴィンテージアンプのプリ部分を基に設計とあります。
モナークは和名でオオカバマダラ(大樺斑)といい、アメリカではよく見られる蝶の一種で、気温が下がるとカナダ南部からメキシコまで渡りをするオレンジ色が特徴の蝶ですが、オレンジの製造国であるイギリスには分布していません。日本にも生息していないようです。
オレンジのヴィンテージアンプというと68年代のピーター・グリーン使用のOR100や、70年代のオレンジアンプの象徴モデルOR120。72年製のピクトグラムのみを表記したPics Only
マーシャルに競合するためマスターボリュームを追加した76年OR120 OVERDRIVE
ノエル・ギャラガーがオアシス初期にフロントパネルにストーンズのステッカーを貼って使っていたモデルもギブソン期の94年復刻ではなく、ヴィンテージOR120 OVERDRIVEだそうです。
本機はコントロールの仕様から70年代のOrange OR120及びOR120 OVERDRIVEの音を狙って作られたものと推測します。
コントロールはトレブル、ベース、ゲイン、レベルの四つ。
このペダルなんですがレベルのボリュームがめちゃくちゃデカいです。人によってはオール12時でセッティングしてスイッチを踏んでビックリされた方もいるかもしれません。
EQDはレベルを9時スタートにしてセッティングを探すことを推奨していますが、このレベル出力はゲインとの兼ね合いで、ゲイン最大だと9時でも相当音量がデカいので7~8時あたりからスタートしても良いくらいです。
ゲインも効きが良くパリッとしたクランチからドゥーミーでサイケデリックなディストーションまで歪みますが、連動して音量が上がってしまうため、二つのトーンコントロールで調整しながら音を作っていきます。
トレブルとベースは12時基準にして帯域のブーストが可能です。
ゲインとベースを絞ってトレブルを好みのポジションに調整すればどこかダークなクリーントーンまでカバーできます。各つまみが連動して作用するのでポイントを探すのは少し難しいですが守備範囲はかなり広いです。歪の質もオレンジらしいバリッとして、OR120同様ミッドノブが無くても、締まった音が出てます。
このペダル当時の周りの評判で音がカチカチであんま好きじゃない、他社から出たマーシャル系の某ペダルを貸してくれと言われた思い出があります。それも硬いわって言われて帰ってきましたが……
借りものなんであまりセッティングに時間が掛けれなかったのか、そもそもオレンジのアンプってマーシャルとは違う歪みかたをするので、その方には合わなかった可能性が高かったかと思います。
あれから十数年経ちますが、Orange in a Boxなペダルってほとんど残っていません。
そもそもMXRサイズで発売されたのは他にAMT O2くらいでしょうか。
Wampler Catapulpも生産終了、復活したSansAmpキャラクターシリーズからも外れてしまいました。
本機はEQDにより生産終了後も社内の殿堂入りペダルとして扱われており、2021年にリバースカラー筐体の少数限定復刻がありました。EQDが存続している限りまた復刻される可能性はあるかもしれません。


