EarthQuaker Devices Tone Reaper

 

EarthQuaker Devices Tone Reaper

EarthQuaker Devices Tone Reaper 全体像

2016年製 黒字に赤 MXR筐体 高光度白LED サイドジャック トゥルーバイパス
DCジャック位置はインジャックサイド ノブは3つ 内部に調整トリマとバイアスあり 9V駆動
Tungsram製 AC176 NPNゲルマ1石とMPSA18シリコンを1石 赤いプリント基板 内部表記Rev5

EQDの説明書によると、3ノブ式トーンベンダーをベースにしたビンテージスタイルファズペダルとのこと。
3ノブというとMkⅢ?たしかトーンベンダーって3石だった覚えがあるんですよね。調べてみるとMk1.5なる希少なモデルが2石構成だったようです。ただし、当然ハイブリッドでは無かった。
説明書には続けて、ファズとトーンコントロールで様々な年代のトーンベンダーの音を出せますと書いてあります。トーンはハイパスとローパスカット式でMkⅢと同じ作りみたいです。

この筐体は実はリバースカラーで、最初期はラージケースのトップジャック仕様で赤地に黒だったので、結構印象が変わっています。本機とEQDのBig Muff系Hoffとオクターブスイッチ(Tentacle)を合わせた3個1になったHoof Reaperも何色かカラバリが出てました。Revも結構進んでいるので初期型と比べてパーツの選定は結構変わっていそうです。

コントロールは、トーン、レベル、ファズの三つ。

レベルとファズはそのままの効きなんですが特徴はトーンノブ。反時計に回せば高域が強調された剃刀みたいな鋭い音に、時計に回せばミドルと低域が塊みたいに出てくる。ロー側に回し切ってもハイが溶けて音がぼやける感じは無いです。比較したMkⅢ系のFull Tone Soul Benderはゲルマ3石なのもあってロー側に回してコードを鳴らすと霧の中にいるような飽和感になります。
Big Muffのトーン回路が近いのかな。ベースの歪みが違いますから同じトーン回路だったとしても結果は変わるのは当たり前ですが、現行ロシアンで比較してみました。Muffはロー側に回し切るとスプレーを吹いたような高音の飽和が特徴ですけど、リッパーはしっかり芯が残ります。

EarthQuaker Devices Tone Reaper 内部基板

内部にあるトリマーとバイアスは、AC176が温度変化で本来の性能が引き出せない時に調整するためのもので、うかつに触らない方がよいかと思います。

トーンベンダーフリークの方は、明確な年代モデルとトランジスタの選定に、抵抗材や配線材、特に筐体にもこだわる方が多いので、現代的な作りの本機はあまり人気が無かった気がします。そもそも当時EQDは精巧なヴィンテージクローンを求めるために買うメーカーでは無かったのですが。

本機は2015に生産終了(この筐体の裏蓋には01.08.16と記載されており、16年以降もしばらく生産していた可能性はあります)していましたが、2025年に日本市場のみ再販売されています。